そういえば、東京で一人だけのコンサート（リサイタル）をするのは、今回の『ＳＹＭＰＯＳＩＯＮ』が、芸能生活（?）19年目にして、初めてのことです。

初めての体験、といえば。先日、某所でダンスの世界選手権代表選手の先生の指導による“ストレッチ・セミナー”なるレッスンを受けました。その日はたまたま、他に受講生がいなかったので、贅沢なことに“個人レッスン”になりました。

まずは身体の歪みをチェックして矯正し、ストレッチや筋肉収縮の種類などについて、説明を受けます。そしていよいよストレッチ実践へ！…先生に一つ一つの運動がどの筋肉にどのように働いているか、またそれを意識して行っていくこと、などを教えていただきながら、夢中でレッスンについていきました。実践が終わると、今話題のミネラル成分たっぷりの“ゲルマニウム温浴”という、手足を20分ほど温浴するバスに入り、終わってみるとトータルで120分を超えるメニューでした。

先生はとても可愛らしいく、また、しっかりとした目標と信念を持っていらっしゃる素敵な方でした。指導も、こちらの反応を伺いながら、ゆったりと無理なくすすめてくださって、まだ学生さんをは思えない貫禄です。レッスンが終わって温浴していると、隣の椅子にちょこんとお座りになって、いろいろなお話をして下さいました。最近パートナーが変わったので合わせが大変だということや、このところソシアルダンスの世界でも中国とロシアの台頭が目覚しく、特に中国にいたっては国を挙げて優秀な人材育成に乗り出していること、など…。

各国の大会を経験された中でも、ロシアは面白かったそうです。ウラジオストックの大会に何度か行かれたそうなのですが「ウラジオストックって、中国にも接していて、日本とも歴史的につながりがある場所じゃないですか？だから、ロシア料理なのに、なんだかおかしいものがあったりするんです。」「確か、水餃子みたいなの、ありますよね」「そうそう、大好きなんです！ペリメニっていう水餃子。起源は中国からかな、って感じですよね。…あ！面白かったのは、ウラジオストックに“イカ飯”があったんですよ〜！絶対北海道のマネですよね。でも、見た目は北海道のと同じように、イカの中にごはんが詰まっているんですけど、そのごはんが“チャーハン”…やっぱり中国風なんです！」

なぜか私と話しが弾む方は、食べ物の話しがとまらなくなる傾向があるようで…。とにかく、たくさん身体を伸ばしてたくさん温まって、たくさんお話しもはずんで、「楽しイタ気持ちいい」ひとときでした。

でも実は、その日はもう一つ初体験が待っていたのです。それは「ピアスの穴を開ける」こと！…イヤリングをしているとすぐ痛くなって、つい外してしまっては見失ったり、痛くないように緩めにつけてはいつの間にかどこかに落としてしまったり…、を、限りなく繰り返していたので、以前からピアスを検討してはいたのです。（それにヨーロッパに行くと、イヤリングは少数派で、可愛い耳飾はほぼ100％ピアスなのです。）

なかなか踏ん切りがつかなかったところに、ついに決断に至らしめる出来事が…。大好きなカフェのイベントで出会った、ドイツビーズのピアスでした。その作家さんは私とは年代も近く、「私の作ったものを見て“穴を開けよう!”と思ってくだったなんて、作家冥利に尽きます!」と、喜んでくださいました。きちんと穴が“定着”するまで、6週間も、この味気ないチタンのピアスで我慢していなければならないのですが、それだけに解禁になる日が待ち遠しい…。

「ウン十年も生きてきたのだから、もうそうそう新しい経験をすることもないのでは？」と、思っていなくもなかったのですが、この調子でいくとまだまだ、何かを初体験できる可能性は残されていそうです。（例えば、アラブの大富豪の隣の席に座る、とか…？）昨年は初めて離婚も体験したし、ながい人生これから何が起こるかわかりませんよね！