武井俊樹さん(ファゴット奏者)

SYMPOSION IV


今回は、読売日本交響楽団のファゴット奏者、武井俊樹さんにご登場いただきます。
武井さんは、鈴木美奈子さんとは仙台フィル在籍時代からのお知り合いとか。
秋には共演の予定もあるとのこと。さっそくお話を伺いましょう!

Q.はじめに、武井さんのファゴットとの出会いについて、聞かせていただけますか?

武井氏(以下、敬称略): 2人の先生がきっかけでした。
まずは中・高で活動していた時の吹奏楽部の顧問の音楽の先生(故人)です。
その先生が僕に「音大に行ったらどうだ?」と仰ったことが最初のきっかけです。
その時僕はトランペットを吹いていたので、
当然トランペットでの受験を考えたわけですが、
さてトランペットの先生のところに2度目のレッスンを受けに行った時に、
君にはトランペットは無理かも知れないと言われ(確かに自覚症状はありました)、
その先生が「ファゴットって知ってるか?」と仰ったことが第二のきっかけでした。
部活にファゴットはあり音も知っていましたし、好きな音ではあったのですが、 この様に自分の人生の進路がなんとも人任せな感じで決まっていきました(笑)。

Q.武井さんは鈴木美奈子さんと同じく、桐朋学園大学のご出身ですね。

武井:はい。トランペットの先生からファゴットを勧められるも現役時代の受験には間に合わず、
高校卒業後にファゴットを始め、翌年には日芸(*日本大学芸術学部)に入学したのですが、
さらにその翌年、桐朋を受けて入学しました。
楽器を始めた時期からして、 明らかに周りの学生(特に他の楽器の)よりも遅れていた訳ですから、
桐朋時代にはそれなりに努力して練習しました。
卒業後に、 東京都交響楽団のファゴット奏者でいらした馬場自由郎氏(2005年まで在籍)を訪ねました。
在学中から存じてはいたのですが、その落ち着いたお人柄には惹かれていました。氏の指導は、 いわゆる一般的なレッスンという形ではなく、 お宅に伺うとひたすら二重奏を初見で演奏するのです。
1曲終わるとパートを交代してまた演奏し続けます。
それを継続して頂いたことは、知らず知らずのうちに、
現役オーケストラ奏者であられた氏の奏法を模倣することにより、
それが自分にとっては大変に実になったと思います。
その後、6年間在籍した仙台フィルハーモニー管弦楽団に入れたのも、
馬場氏のおかげだと感謝すると同時に、自分の中では氏は師であり、
「馬場先生」と呼ばせていただいております。

Q. 素晴らしい師匠に恵まれたのですね。でも、それも武井さんの人徳だと思います。
ところで、武井さんの現在のご活動について、お伺いしたいのですが…。

武井:現在は読売日本交響楽団に在籍しています。 
通常はそこをメインに仕事をしていますが、
それ以外には依頼があればスタジオに行ったり、他のオーケストラにエキストラ出演したり。
スタジオの仕事はわりと好きなんです。
指定された日にその場所に行き楽譜を渡されるまでは、何をやるのかも知らないことの方が多いのですが、
通常はとんでもなく難しい曲はありません。
その分基本的なことが求められますから、良い緊張感をもって臨めます。

Q.素晴らしいCDも、リリースされていますね。拝聴させていただきましたが、とても素敵でした!

武井:馬場氏とは2006年と2008年にレコーディングをしました。
ファゴット2本のみによるものですから、かなり珍しいとは思います。
一般的には「ウケ」ないでしょうね(笑)。

Q.今後のコンサートの予定について、お話下さいますか?

武井:読響につきましては出番のものもあればそうでないものもありますので、
全部をご案内するのも繁雑になってしまいますから、
詳しいことは読響のHPをご覧になってください。
10/3には、鈴木さんと昨年もご一緒させていただきました 萱田小学校で演奏させていただきます。 
ファゴットは珍しかったようで、またお声をかけてくださいまして大変光栄に思います。

Q.本当に昨年のコンサートは、大好評でした!「是非とも、もう一度武井さんに…!」という、たくさんのPTAの方のラブコールがあったと伺っています。

武井:それから、10/25には板橋区の成増にあります『音楽室 ゆらぎ』という会場で
サロンコンサートを予定していて、 やはり鈴木さんに共演をお願いいたしました。
鈴木さんは、一言でいうなら、「素敵な方」ですね。
いつでも凛とした雰囲気のある方です。
物怖じせず人見知りをせずに何事にも積極的なところが尊敬できます。
それを、いつも品格をもってなさるところがすごい!
それはもちろんピアノの演奏にも表れているかと思います。
常に「真摯」に演奏に取り組まれている印象があります。
鈴木さんの演奏会も何度か聴かせて頂いておりますが、
流暢なお喋りと緻密な演奏にはいつも感心します。
「食飲」についても積極的な方だと思います。
あ、大食漢だとかのんべえだということではなくて…(笑)。

Q.武井さんの益々のご活躍を、そして、武井さんと鈴木さんが共演なさる10月のコンサートを、
楽しみに致しております。
本日はお忙しいところ、ありがとうございました!

                                               (聞き手=担当S)

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