第511回 8キロ増えて、思うこと

2011年2月25日 Category: ピアニストのひとり言
Author: Mina
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最近、知人が入院している病院にお見舞いにいきました。吹き抜けになっている高い天井にガラス張りの明るいロビー、ずらりと並ぶ椅子に最新の受付・精算機。傍らにはカフェまであって、まるで国際線空港ターミナルのようです。 それ以上に驚いたのは、患者さんの多さでした。自分自信はほとんど歯医者さん以外の病院に縁遠い人生を過ごしていきたので、病院に通っている方ってこんなにもたくさんいらっしゃるのだな、と、改めて感じました。 確かに、体は元来非常に丈夫なタチです。でも、思えばこの数年、今振り返ればひやりとする時期もありました。 6~7年ほど前、プライベートでいろいろあり(と、いえば格好いいけど、何のことはない“離婚”です)、どんどん体重が落ちてしまったのです。以前にもこのエッセイで書きましたが、摂食障害を起こしかかっていたのでした。気づけば、身長160㎝で50キロ以上あった体重は3~4年ほどの間に、もっとも少ないときで40キロにまで落ち込んでしまいました。あわや200ccの献血もできなくなるようなレベルです。 運動して絞り込んだわけでもないので、筋肉も落ちていたはずです。周囲の、以前の私を知る人は心配してくださったのですが本人はいたって元気で身も軽く、一日に8時間でも10時間でも歩くこともできるし、さほど気にとめていませんでした。それどころか、「こんなに元気なのに、みんなどうして心配なんてするの?」と、ケロっとしたものでした。 でも、当時は見て見ぬふりをしていましたが、実のところ生理はとまってしまうし運動して水分も繊維もとっているのに常に便秘がち(失礼!)。朝方、こむら返りをおこすことも多くなり、おしまいにはアイラインを引いている手までもがつるようになってきました。まさに、油(脂)が切れていたのです。転倒して大怪我をしたこともありました。 それだけではありません。「私、ストレスってあまり感じないたちなのよ」と、人にはいいつつ、実は些細なことでいらっとしがちだったり、深い睡眠がとれなくなっていたり…。どう見ても、本来の健やかな状態ではなかったのです。つくづく、病は本人に自覚がない場合が一番やっかいなものなのですね。 それが、1~2年ほど前から少しずつ現実を受け止めることができるようになり、徐々に体重が戻っていきました。一時40キロだった体重は、この1年半で48キロ…なんと、二割増しになりました。この半年で生理もかつての律儀な29日周期を取り戻したし、便秘も改善してきました。何より、気持ちがとてもラクになって、前よりもリラックスできているのが実感できます。さらに嬉しいことに、ピアノの音もみっちりと身の詰まった感じになってきた気がしています。パンツやスカートがさすがにきつくなって、もはや入らなくなってしまったものがあるのだけは、ちと残念なのですが。 本屋さんでダイエット関連の本がずらりと並んでいるのをみると、なんだかちょっと切なくなります。体重をある程度コントロールするのは悪いことではないけれど、そんなに“減らす”ことが大切なのでしょうか?それでなくとも、日本女性は他のどの国の同年代の子よりも細いのに?…皆が憧れているパリやニューヨークのセレブリティの方々だって、日本の女の子のように痩せてはいません。 ソフィア・ローレンのような迫力ある肉体の健やかな色気には、同姓ながらほれぼれとします。そういえば、ビーナスだってマリア様だって、決して細くはありません。女性のお肉は、生命と母性のシンボルなのですね。 少なくとも、食べたいものを我慢してストレスをためるより、心からの笑顔で周囲を明るくしている方が、ずっと魅力的にみえることは間違いありません。まさに“笑顔に勝るコスメなし”です。 ここで豆知識。健康で長生きする体型は、一位が小太りぽっちゃりさん、次いで標準。肥満がそれに続き、最下位は痩せ。一位との差は7年なのだそうです。具体的には、今まではBMI値(体重(kg)÷身長(m)÷身長(m))=22ぐらいが一番理想的で健康な体型とされてきましたが、カナダで12年間データをとったところ、BMI値25~29.9のぽっちゃり型の人のほうが、標準体型の人(BMI値18.5~24.9)よりも長生きだったとのことでした。 まぁ、数字は気にせず、何でも美味しくいただきましょう。Buon appetito!

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